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食物繊維の国の江口 〜芋けんぴのすてきページ〜


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出会いのものを捜す(9)

 大仰に言ってますが。まあ、何と合わせれば芋けんぴはいちばんおいしいかなあ、という検証。

 第9回は、何が始まったんだろう。

 

 宴会の肴に。
 
 いやいやいや、本当は合わせる気は無かったの。
 この日、夫の実家から鯵が大量に送られてきまして。「刺身にしても食べられるほど新鮮」という鯵が20尾ほど。せっかくのフレッシュ鯵なんだからいただきましょう、と山盛りさばいて食べてたら。「ここは酒が欲しいところだよねー」と、取り出しましたるは土佐鶴。高知県の酒造メーカーですね、土佐鶴。『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』見てたら金賞に輝きましたってCMの入る、土佐鶴。言ってて何だけど、全国区CMなのかしらん。
 そんなこんなで、宴会が続いて、鯵を食べ尽くして、でも何かまだ物足りないので、芋けんぴひっぱりだしてきました。

 写真は、その惨状を撮影したものです。

 雑な入り方をしてしまいましたが、芋けんぴへの敬意を表すためにも、真剣に味わいましょう。
 酒を一口含む、喉を湿らす、芋けんぴをつまむ、囓る。

 んまいな。

 悪くない組み合わせでありました。
 甘い酒とされる日本酒、甘い菓子である芋けんぴ、ふたつの糖度が同じぐらいと言うか‥‥いや違う、甘いと言い切るほど糖度の高くない酒と、甘すぎるほど砂糖のかかった芋けんぴ、ふたつが混ざり合って人間の舌が一番快を感じる糖度の甘み数値になった、という感じだ。これは悪くない組み合わせだね。

 ただ問題は。
 杯を重ねるにつれ、本当においしいのかどうか分からなくなるってことだ。

 結論。

 江口はこの翌日、人生で初めての二日酔いになりました。

 検証終わり。

 

 


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